□ はじめに 皆さん、こんにちは。日本を代表するコンベンションセンター「パシフィコ横浜」は、みなとみらい21地区に位置していて、日本最大級の施設です。正式名称は「横浜国際平和会議場(Pacific Convention Plaza Yokohama)」と言い、1991年に開業しました。「パシフィコ(PACIFICO)」という通称は「Pacific+Convention」の略です。Pacificは、ラテン語の「Pacificus」(=Peace)から派生しており、「平和な」「静かな」といった意味を持ち、「太平洋」の語源にもなっています。※ウォーターフロントの計画都市「みなとみらい21」外観 © PACIFICO Yokohama近年では、MICE施設としての機能強化が進められており、国際会議の開催件数では連続して国内最多を記録しています。また、2005年には日本建築学会賞業績部門を受賞しました。「パシフィコ横浜」は、ビジネスイベントや国際会議だけでなく、観光など多様な用途で利用されています。「パシフィコ横浜」の魅力の一つは、その優れたアクセスの良さです。みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩5分、JR線「桜木町」駅からも徒歩圏内に位置します。さらに、東京や他の地方都市からも新幹線や高速バスで容易にアクセスでき、全国各地からの来訪が非常に便利です。この記事では、「パシフィコ横浜」の魅力をご紹介したいと思います。皆様のビジネスを広げるための展示会場選びの参考になれば幸いです。ぜひご一読ください。1. 「パシフィコ横浜」の魅力と利便性 1965年、当時の飛鳥田横浜市長が横浜市街活性化のために掲げた「六大事業」の一つに「都心部強化事業」があります。この政策を受け、1983年に「みなとみらい21事業」がスタートしました。そのリーディングプロジェクトとして国際会議場などのMICE施設が建設され、「国際交流拠点」「集客の拠点」として「パシフィコ横浜」が誕生しました。※「パシフィコ横浜」(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1) 夜景 © PACIFICO Yokohama「パシフィコ横浜」は、MICE(Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会/イベント)の総称)に必要な施設を1カ所に集約した「ALL IN ONE」コンプレックスとして、多くの人達に愛されてきました。2021年7月には開業30周年を迎えています。国内最大級の複合MICE施設として、「パシフィコ横浜」は展示ホール、国立大ホール、会議センター、アネックスホール、ノース、ホテル、屋外エリアを備え、その美しいユニークな外観から横浜市のランドマークとなっています。「パシフィコ横浜」では年間1,000件以上の催事が開催され、2019年度までの実績で年間400万人を超える来場者を迎えています。特に、国際会議の開催件数は国内MICE施設の首位を誇り、トップクラスの実績を積んでいます。また、みなとみらい21地区のウォーターフロントに広がる「パシフィコ横浜」は、1991年のオープン以来、横浜が持つ豊かな国際性を活かし、数々のコミュニケーションの舞台となってきました。※国内最大級の複合MICE施設「パシフィコ横浜」 空撮 © PACIFICO Yokohamaみなとみらい21地区は2023年に事業着工から40周年を迎えました。サステナビリティを中心に地球規模の課題に取り組む重要性が高まる今、国や文化を超えたコミュニケーションの役割はますます大切になってきています。横浜市においても重要な成長産業の一つであり、MICEへの期待も膨らんでいます。 (Ⅰ) 展示ホール※「パシフィコ横浜」展示ホール外観 ~波をイメージしたデザイン © PACIFICO Yokohama白い屋根がひときわ目を引き、横浜港から押し寄せる海の大きなうねりのような「波」をイメージしたデザインが際立つ展示ホールです。無柱構造で、広さは「パシフィコ横浜」で最大の20,000㎡。最大天井高が19mの広大な空間は4ユニットに分割可能で、1ユニット5,000㎡としても使えます。「パシフィコ横浜」で最大の広さを持つこの巨大空間は、展示会だけでなく、大規模イベントやコンサート、スポーツ大会、大規模パーティーにも対応可能な全天候型のフリースペースです。 (Ⅱ) 国立大ホール※「パシフィコ横浜」国立大ホール外観 ~貝をイメージしたデザイン © PACIFICO Yokohama二枚貝を模した独特の外観が特徴のこのホールは、パシフィコ横浜を代表する東日本唯一の国立国際会議場です。5,000席超の広大な会場とともに、舞台はフレキシブルな可動式設計です。会議に限らず、コンサート、式典、イベントにも多用途に利用可能です。※「パシフィコ横浜」国立大ホール マリンロビー ~美しい内装 © PACIFICO Yokohamaエントランスロビーからホールまで、海をテーマにしたデザインが施され、特に横浜港を臨むマリンロビーは波打ち際をイメージした美しい内装となっています。国内外から多くの参加者が訪れます。 (Ⅲ) 会議センター※「パシフィコ横浜」会議センター外観 ~光をイメージしたデザイン © PACIFICO Yokohama「光」をテーマにしたこの会議センターは、大きな窓から明るい陽射しが差し込む快適な空間です。1,000席を備えた劇場型ホールを含む、50室の多目的会議室があり、大規模な大会議から小規模な会議まで幅広く対応します。※「パシフィコ横浜」会議センター メインホール ~国際会議でも利用 © PACIFICO Yokohama学術会議、シンポジウム、セミナー、パーティー、展示会など、さまざまな用途に適しています。アジア太平洋経済協力会議(APEC)やアフリカ開発会議(TICAD)といった国際会議でも利用されています。さらに、ホテルと直結しているため、天候を気にせずスムーズな移動が可能です。訪れる人々に快適さと利便性を提供するこの会議センターは理想的な空間です。 (Ⅳ) アネックスホール※「パシフィコ横浜」アネックスホール外観 ~隠れた人気スポット © PACIFICO Yokohama展示ホールの奥に位置する多目的スペースです。展示ホールの2階コンコースとつながっており、利便性の高いロケーションです。また、6つの空間に分割可能で、セミナー、レセプション、展示会など多様なイベントに対応しています。さらに、開放感に満ちた三方を囲うガラス壁と、入り口左手にはウッドデッキスペースがあり、隠れた人気スポットになっています。 (Ⅴ) ノース※「パシフィコ横浜」ノース外観 ~汀をイメージしたデザイン © PACIFICO Yokohama2020年4月に開業した通称「パシフィコ横浜ノース」は、正式名称を横浜みなとみらい国際コンベンションセンター(Yokohama Minato Mirai International Convention Center)と言います。その外観は「汀(ミギワ:水際という意味)」をイメージしていて、国内最大規模の多目的ホールを備えています。このホールは、海外の先進的なMICE施設のバンケットルームに倣ったものです。また、既存の施設とはペデストリアンデッキで接続されています。 (Ⅵ) ホテル※「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」正面玄関 © PACIFICO Yokohama海に浮かぶヨットの白い帆をデザインしたユニークな外観の「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」は、横浜を代表する高級ホテルであり、シンボルです。施設内のホテルは、イギリスに本部を置く多国籍ホテルグループの「インターコンチネンタルホテルズグループ」が運営しており、最上級のおもてなしで世界中のゲストを迎え入れています。ドラマやCMなど、テレビで横浜の風景を放送する際には必ずと言っていいほど画面の何処かにその姿が映っています。 ※「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」の眼下、「女神橋」 © PACIFICO Yokohamaヨット型のホテルの頂上、先端部をよく見ると、ブロンズの女神像が立っています。「みちびき」と名づけられたこの女神像は、横浜の飛翔や世界の平和を願い、ホテル開業時に設置されました。ちなみに、この女神像の眼下に架かる橋は「女神橋」と名付けられています。(Ⅶ) 屋外エリア「パシフィコ横浜」の屋外エリアには、「ぷかりさん橋」、「臨港パーク」、「国際交流ゾーン」、「パシフィコ横浜ノース屋外周辺」の4つのエリアがあります。※「ぷかりさん橋」~みなとみらい地区のシンボル的な存在である海の駅 © PACIFICO Yokohama「ぷかりさん橋」は、「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」の海側に位置するさん橋です。クルーズ船、屋形船、プレジャーボート、週末には羽田空港と横浜を結ぶ船が発着するなど、”海の駅”として利用されています。※「臨港パーク」芝生広場 ~横浜港を臨む抜群のロケーション © PACIFICO Yokohama臨港パークは、「パシフィコ横浜」の屋外エリアにある横浜港を臨む抜群のロケーションが目の前に広がるみなとみらい地区最大の緑地。絶景スポットとして多くの観光客に親しまれています。 また、ドラマや映画の撮影地としても有名です。※「臨港パーク」アーチ橋 ~みなとみらいのビル群を望むベストスポット © PACIFICO Yokohamaさらに、臨港パークは、広々とした芝生広場、潮入りの池、ゆるやかにカーブする水際線やみなとみらい地区のビル群を望むベストスポットのアーチ橋、公園内を華やかに飾るオブジェなど、他にも見所が満載です。※「国際交流ゾーン」プラザ広場 ~イベント広場としても利用される © PACIFICO Yokohama国際交流ゾーンは、イベント広場として使われるプラザ広場やクイーンズスクエアから続く「パシフィコ横浜」の各施設をつなぐペデストリアンデッキなどがあります。2. 「パシフィコ横浜」で開催される主要イベントの概要 (Ⅰ) 人と車のテクノロジー展(Automotive Engineering Exposition)「人とくるまのテクノロジー展」は、1992年から始まった自動車技術専門展示会で、公益社団法人自動車技術会が主催しています。毎年5月頃に「パシフィコ横浜」で開催され、国内最大級の自動車技術展示会として自動車業界の第一線で活躍する技術者や研究者にとっての重要なイベントになっています。展示会のコンセプトは、「“くるま”に携わる全ての人の英知を集結する『場』」であり、自動車産業および関連産業の幅広い関係者を対象にしています。自動車技術の革新を推進しています。特に近年では、「The triple planetary crisis」(気候変動、生物多様性喪失、資源浪費)に直面し、カーボンニュートラルを目指す取り組みが加速しています。展示会では、環境問題に対応する新技術が広く紹介され、出展企業は環境配慮型材料や脱炭素化に向けたビジョンを通じて、時代に合わせた「走る歓び」をアピールしています。来場者は9万人を超え、展示会は国内最大の自動車技術展となっています。来場対象は主に自動車業界関係者ですが、一般の方も事前登録を通じて来場可能です。会期中には、業界の最新動向を30分間のプレゼンテーションで紹介するワークショップ、特別講演、特別企画、試乗会など多彩なイベントが行われます。 (Ⅱ) CP+(Camera & Photo Imaging Show) CP+(シーピープラス)は、カメラやレンズなどのイメージング関連企業が最新機種やサービスを紹介する、世界最大級のカメラ・映像機器ショーです。このイベントは、人気フォトグラファーや映像クリエイターが作品を展示し、多彩なトークセッション、セミナー、ワークショップが開催され、写真や動画を愛するすべての人々から絶大な人気を誇っています。クリエイターやプロの撮影者だけでなく、フォトジェニックを求める若い世代、写真に興味を持つファミリー、趣味を極めたいシニア層など、多様な来場者を迎えます。2024年のCP+には過去最高となる88社・団体が出展し、約50,000人が来場しました。これは前年比30%増の勢いで、写真の街、横浜から「撮る」「見る」「つながる」写真の楽しさをあらゆるかたちで提供。カメラ・写真映像産業の拠点である日本から世界へ、写真映像文化を包括的に発信しています。スマホ時代において再び注目を集める「カメラ」や、SNSをはじめとした最新トレンドを巧みに捉え、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層が楽しめる企画が満載です。主催はカメラ映像機器工業会で、2010年から毎年1回開催されています。近年では海外からの注目も増しており、多くの来場者が集まる一大イベントとなっています。 (Ⅲ) SCビジネスフェア 日本ショッピングセンター全国大会「SCビジネスフェア」は、SC関係者が一堂に集まる唯一の商談展示会です。全国のショッピングセンターディベロッパー(開発、管理・運営者)、専門店テナント、内装や店舗企画、マーケティング、コンサルティングなどのサポート企業、そしてDX・テクノロジー系企業が一同に出展します。会場内では、多くの商談や情報交換が活発に行われ、実際のビジネスに結びつく機会が多いと評価されています。SC関係者にとって、この展示会は他では得られない貴重な体験となっており、出展者と来場者の満足度は非常に高いのが特徴です。「SCビジネスフェア」は2004年に本格的な展示会場での開催を開始し、それ以来、回を重ねるごとに商談に結びつくケースが増え、SC業界における商談展示会として定着しています。 □ さいごに この記事では、「パシフィコ横浜」を紹介させて頂きました。「パシフィコ横浜」は、特にMICEの分野においては国内最大級の施設として活躍していて、ビジネスイベントや観光の拠点としても高い評価を得ています。みなとみらい21地区の中心にあり、アクセスの良さも抜群で、国内外からの来訪者にとって非常に便利なロケーションです。※ライトアップされた「みなとみらい」 © PACIFICO Yokohama「パシフィコ横浜」の、国立大ホールは「貝」、会議センターは「光」、展示ホールは「波」、ノースは「汀」、ホテルは「帆」をイメージして設計されていて、どんなイベントにも対応可能な柔軟性を持っています。そして、屋外エリアの美しい景観やリラックスできる空間も訪れる人々にとって大きな魅力の一つです。「パシフィコ横浜」は、世界に通用する施設として進化し続け、世界中の来場者に優れた施設・サービスを提供してきました。サステナビリティやあらゆるニーズに応えることにも力を入れている「パシフィコ横浜」は、未来のコミュニケーション拠点としてさらなる発展が期待されます。ビジネスイベントや国際会議の開催地を探している方々にとって、「パシフィコ横浜」は最適な選択肢となることでしょう。是非一度訪れ、その多彩な魅力を体感してみてください。株式会社ピーク・ワンは、マーケティングを次のステップへ進化させたい企業様に豊富な実績を基にしたサポートを提供しております。また、イベント受付管理システム「レジスタ」や事務局支援クラウド「セクレタ」といったシステムも提供しております。当社が提供するイベントDXサービス「FrontDeskシリーズ」では、イベント受付からリード獲得までをサポートするさまざまなソリューションを展開しています。特に、「レジスタ」は展示会での来場者情報取得を支援する受付管理ソリューションであり、オプション機能の「Quick Lead」「Quick Flyer」「Quick 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