□ はじめに展示会においてブース内でプレゼンテーションを行うことはリード獲得における有効な手段として多くの出展者が採用している手法です。そのため、業種・業界を問わず展示会イベントは常に活況で出展ブースでは様々な工夫を凝らしたプレゼンが展開されています。しかし、多くの競合他社との中で目立つには単に製品やサービスを紹介するだけでは不十分。出展の目的を明確化し、その目的に対してもっとも効果的な情報発信を実施することで着実に成果を引き出すことが重要です。展示会でのプレゼンはその場の雰囲気や来場者の心理を巧みに利用することが成功の鍵です。プレゼンは決して簡単なものではありませんが、コツをつかんで場数を踏めば上手にできるようになります。資料作成も大切ですが、聴衆を魅了し、意図をしっかりと伝える話し方にも気を付けましょう。ここでは、展示会におけるブース内プレゼンテーションで気をつけたい5つのポイントをお伝えします! 1. 結論から話す結論から話すとは、プレゼンテーションや会話で最初に結論や主要なポイントを提示し、その後にその結論を支持する詳細や理由を説明する方法です。これにより、聞き手は最初から話の方向性を理解し、より集中して内容を追うことができます。この技術に関連する有名な理論には、「PREP法」があります。PREP法は四つのステップで構成されています。①P (Point): 最初に結論や主張を述べます。②R (Reason): その結論や主張を支持する理由を提供します。③E (Example): 具体的な例や証拠を挙げて、理由を補強します。④P (Point): 最後に結論を繰り返して、話の要点を強調します。プレゼンテーションの効果的な構成としては、例えば、①P (Point):今日のプレゼンテーションでは作業効率を上げ無駄な人的コストを下げる新製品をご紹介します。②R (Reason):市場で競合他社と戦っていくには生産性を高めコストを下げていくことが重要だからです。③E (Example):新製品はAIにより従来の半分の時間で作業可能です。④P (Point):したがって、新製品により作業効率が上がりコストは下がります。という方法があります。 2. 予告する次に重要なのは、関心を引きつける、言い換えると、話の内容に飽きて離脱されないプレゼンを行う事です。展示会の来場者というのは基本的にみなさんのブースやプレゼンのために来ているわけではなく、色々なブースを見て回りたいと思っています。だから、聞き手にプレゼンの内容に関心を持ってもらい、参加意識を高めることが必要です。具体的には、せっかくプレゼンに参加してくれた聞き手の負担を減らすために、具体的な予告を多用することは効果的です。「ポイント三つでお話ししますね」などの予告を使うと聞き手から分かり易い話し方だと思われます。これにより話の方向性を理解し易くなります。また、「次は、Aの重要ポイントについて話します」「Bの具体的な例を見てみましょう」など、具体的なキーワードを使って次に話す内容を予告すると聞き手は注目して聞いてくれます。予告を行うことで、聞き手は話の目的や内容を理解し易くなり、結果的にプレゼンターに注目してくれるようになります。 3. 余計なことを話さない重要な情報を埋もれさせないよう、余計なことを話さないように注意しましょう。重要な情報以外は省略し、本当に伝えたいポイントに集中することが大事です。話すときにウケを狙ったり例え話が行き過ぎたりすると、話が脱線してプレゼン自体に纏まりがなくなり失敗してしまうことがあります。話し手自身は面白い話を提供しているつもりでも、聞き手が聞きたいのはテーマに即した内容です。脱線話の内容はまた別の機会にしましょう。では、『余計なことを話さない』とはどうしたら良いでしょうか?まず、一文が長くならないように気を付けてシンプルに伝えることです。一文を短く切り分け、説明をスッキリさせて相手に伝わり易くすることが大切です。その上で数値や実例を使って重要なポイントを補強しましょう。具体的なキーワードを使って話すことで聴衆の理解を深めます。また、重要なポイントを背景や開発ストーリーと結びつけて説明しましょう。具体的なエピソードを交えて話すと聴衆の共感を引きます。また、「ここが大事なんですけどね」と言ってから重要なポイントを話すと効果的です。聴き手は重点的に聞いてくれますし、余計なことを話さないで済みます。そして、聞き手にとって理解し易い用語を使い、難しい専門用語を避けることでプレゼンを聞いている方々は余計な情報から遮断されて話を理解し易くなります。もし、専門用語を使ったときに聞き手の顔が曇ったら、違う言葉で言い換えましょう。展示会のブースにいらっしゃった方は『通りすがり』の場合も多いので、興味のない事や難しい用語は離脱をまねきます。これを防ぐためにも相手の反応を見ながら柔軟な対応を取るように心掛けましょう。 4. ストーリー性を大切にするストーリー性を大切にすると商品の魅力が伝わり易くなります。人間の脳はストーリーを求めるようにできています。私たちは物語の中で思考し、ストーリー形式のコンテンツを味わうのが好きなのです。イソップ寓話に「三人のレンガ職人」があります。旅人がある町外れの一本道を歩いていると一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねました。「レンガ積みに決まっているだろ。日がな一日レンガ積みさ。」もう少し歩くと、レンガを積んでいる別の男に出会いました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねました。「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」もう少し歩くと、別の男がレンガを積んでいるのに出くわしました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねました。「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」この中で一番相手の印象に残る話し方をして魅力的なのは、明らかに三番目の職人ですよね。 5. ボディランゲージを織り交ぜる聴覚だけでなく視覚からも情報を送り込むため、ボディランゲージを活用しましょう。まずは自然な笑顔で自信をアピールしましょう。口元を少しだけ上げて、目元の筋肉が動くことを意識して下さい。次に、聴衆と目を合わせることで話をされているという認識を持ってもらいましょう。スライドを見る際も視線をコントロールしましょう。また、手を前で組むだけでなく、適度に手や腕を動かすことでメッセージに強弱をつけます。スライドを示す、手を開くなどのジェスチャーを活用しましょう。ボディランゲージを織り交ぜながら、重要なポイントや新しい情報を伝える際にはゆっくり話したり、間を取ることも心掛け、例えば「今期の目標は…〇〇です」というように、重要なキーワードの前に間を入れることで聞き手の集中力を高めます。さらに、腕を広げている姿勢はリラックス感を表現します。そして、手を握りしめるのではなく、手を開いて自然な動きを心がけましょう。手と腕を開放するのは効果的です。 その他の「展示会で成功するためのノウハウ」についての詳細は、下記の関連記事をご覧ください。関連記事:心を掴む!展示会ではどんなプロモーショングッズを配れば良い? 必見!展示会でのブランディング~3つの注目ポイントとは?□ さいごに展示会でのブース内プレゼンは、企業の事業戦略において重要な役割を果たします。製品やサービスのPR、新しいビジネスチャンスの拡大においてその効果を最大限に引き出すためには、ポイントを押さえておくことが重要です。まず、「PREP法」を活用して最初に結論を伝えましょう。次に、話す内容を予告することで聴衆の関心を引き、話の方向性を明確にします。また、余計なことを話さないことも効果的です。余計な情報を省くことでプレゼンの効果を高めます。さらにストーリー性を大切にしましょう。メッセージを記憶に残りやすくします。最後に、ボディランゲージを織り交ぜて下さい。視覚的な情報を活用し、聴衆との一体感を高め、メッセージの強弱を表現します。これらのテクニックを駆使することで聴衆の心に残るプレゼンを実現することができます。展示会での成功を目指し、準備を怠らず、自信を持って臨みましょう。あなたのプレゼンがビジネスの成長に寄与することをお祈りしております。 株式会社ピーク・ワンは、マーケティングを次のステップへ進化させたい企業様に豊富な実績を基にしたサポートを提供しております。また、イベント受付管理システム「レジスタ」や事務局支援クラウド「セクレタ」といったシステムも提供しております。当社が提供するイベントDXサービス「FrontDeskシリーズ」では、イベント受付からリード獲得までをサポートするさまざまなソリューションを展開しています。特に、「レジスタ」は展示会での来場者情報取得を支援する受付管理ソリューションであり、オプション機能の「Quick Lead」「Quick Flyer」「Quick Check-in」を活用することで、最新の展示会マーケティングをタイムラグなく実現します。さらに、株式会社ピーク・ワンには数多くの企業イベントの受付を構築してきたプロが在籍し、展示会イベント受付オンサイトサポートサービス「受付の達人」も提供しております。当社は30年以上の経験とノウハウを活かし、貴社のイベントを成功へと導きます。トラブルの未然防止、スムーズな受付運営、そして参加者一人一人に最良の体験を提供することで、イベント成功の第一歩を確実にサポートいたします。また、多言語に対応したイベントプロデューサーもおりますので、グローバルなイベントにも柔軟に対応(⽇英を含む世界5ヵ国の⾔語にネイティブ対応)可能です。「海外のエグゼクティブやVIPを招いてイベントを⾏いたい」「各国の⽂化や商習慣に合わせてのプランニングが必要」「事務局業務から旅行⼿配までトータルで対応して欲しい」などのご要望があれば、ぜひご検討ください(Global Team 特設サイトはコチラ)。※無料相談はGlobal Team 特設サイトでお申込みいただけます。株式会社ピーク・ワンのサービスの詳細を記載した資料はすぐにダウンロードいただけます。お問い合わせは弊社までお気軽にご連絡くださいませ。