デザインアイデアの重要性は、私たちの日常生活だけでなく、展示会のブースにも欠かせないものです。定期的に展示会に出展している方なら、その効果を実感していることでしょう。広大なイベント会場で開催される展示会で必要なこと、それは、自社ブースを目立たせるためのアイデアです。今回は、来場者を惹きつけるための効果的な展示会ブース設営アイデアを5つご紹介します。これらのアイデアを活用すれば、来場者にとって記憶に残る人気ブースとなり、出展効果をさらに高めることができるでしょう。1. 限られたスペースを賢く使う:小間の有効活用展示会や見本市では、企業が自社の製品やサービスを紹介するために区切られたスペース、いわゆる「小間(こま)」が提供されます。この小間は、企業にとって貴重な展示スペースであり、効果的に活用することで、展示会の成功に大きく貢献します。3m×3mなどの決められたサイズを1小間として貸し出す物産展や、企業の希望する大きさの小間を貸し出すモーターショーなど、サイズや提供方法はイベントによって様々です。そして、小間の広さや設置場所により料金は変動します。常に希望通りの広さや、位置で出展できるとは限らないため、この限られたスペースをいかに賢く使うかが展示会成功の鍵を握っていると言えます。例として、1小間(約3m×3m)での設営アイデアをお伝えします。目立つビジュアルとデザイン-視覚的なインパクトを与えるために高品質なバックパネルの設置: 具体例: ブースの背面に、企業ロゴや主要製品の大きな画像を印刷したバックパネルを設置します。シンプルでありながら目を引くデザインにすることで、遠くからでもブースが目立つようになります。ブランドカラーで統一: 具体例: テーブルクロス、バナー、パンフレットなど、すべてにブランドカラーを取り入れ、統一感のあるデザインを作ることは重要です。これにより、プロフェッショナルな印象を与えます。多機能でコンパクトなレイアウト-限られた床面積を有効に使うための工夫多段式の展示棚の設置:具体例: 縦に高く積み重ねられる多段式の棚を使い、製品や資料を複数の高さで展示します。これにより、ブース内の垂直スペースを効果的に活用でき、限られたスペースを有効活用できます。折りたたみ式テーブルと椅子の活用:具体例: 必要に応じてレイアウトを変えられる折りたたみ式の家具を使い、ブース内のスペースを柔軟に利用します。商談が必要な時だけ広げて使えるテーブルと椅子を用意します。これらのアイデアを活用することで、1小間のブースでも効果的な展示が可能となり、来場者に強い印象を残すことができます。限られたスペースであっても、工夫次第で大きな成果を上げることができるでしょう。2. 座ることができる場所を提供する展示会場では、来場者は長時間立ちっぱなし、歩きっぱなしで疲れています。ブース面積に余裕があれば、来場者に座れる場所を提供し、ホッとする気持ちを与えましょう。思い切って心地の良いクッションチェアやビーンバッグチェアを配置してみても良いかもしれません。飲料会社や食品メーカーであれば、ブース訪問者に座ってもらいサンプルを提供するための絶好の機会になります。あるSaaS企業は、テーブルと椅子を展示ブース内に多く設置したことで、商談獲得の促進につながったとのことです。なんと、その数は、設置していなかった年の7倍。フリースペースやテレワークスペースと勘違いされ、担当者が知らない間に来場者が座っていたこともあったそうですが、素通りされてしまうブースよりも、効果的であることには違いありません。3. 充電スペースを提供する長時間、様々なブースを見て回っていると、携帯の充電がなくなってしまった経験が、みなさんにもあると思います。そこで、スマートフォンの充電スタンドをブース内に設置すると、充電に困った来場者を惹きつけ、長時間滞在してもらうことが可能になります。無料の充電ポイントを提供し、その間に製品やサービスを紹介することで、リード獲得のチャンスが増えます。また、充電ステーションの近くにモバイルアクセサリーを展示し、来場者が実際に手に取って試せるようにすることで、販売促進にもつながります。さらに、充電を利用した来場者に特別なクーポンやプロモーションコードを提供することで、後の購買意欲を高めることも可能になるでしょう。アプリやタブレット、美容家電など、電力を必要とするサービスや商品を展示会でPRする際には、このアイデアをぜひ取り入れてみてください。来場者にとって便利で魅力的な体験を提供することで、展示ブースへの関心を高め、ブランドの印象を強く残すことができるでしょう。4. 高さを活用するブースの上部に掲示する装飾物やメッセージを活用することで、来場者の注目を集めることができます。展示会場では、天井が高いスペースが一般的です。例えば、東京ビッグサイトの展示ホールでは、天井の高さが一般的に10メートル以上あります。このような高い天井を活かすことで、ブースからの視認性が向上し、より遠くからでも目を引くことができます。具体例として、IT企業が新製品のローンチを行う場合を考えてみましょう。ブースの上部には、大きなバナーを掲示して製品の特長やメリットを目立つように表示します。さらに、上部には、製品のデモンストレーションや導入事例の紹介を行う映像を流すスクリーンを取り付けることもできます。これにより、来場者はブースの空間全体を視覚的に捉えることができ、ブランドや製品について深く理解する機会が生まれます。このように、ブースの上部を活用することで、来場者に魅力的なビジュアルやメッセージを効果的に伝えることができます。展示会場での競争力を高めるために、ブースの上部に注目を集める工夫をすることが重要です。5. ノスタルジックな演出を取り入れる古き良き時代の思い出や懐かしい経験に関連する要素をブースデザインに取り入れることで、来場者の感情を惹きつけることができます。DXがテーマのある展示会では、段ボール素材を利用し「昭和初期の商店」をモチーフにしたブースが注目を浴びていました。そのブース内には、当時のポスターや看板、レジスター、黒電話などが置かれ、昭和初期のノスタルジックな商店のカウンターを完全に再現していました。来場者はまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができ、ブラウン管のテレビモニターに映し出されるクイズに、たくさんの人が楽しそうに参加をしていました。このようなノスタルジックな要素を取り入れることで、ブースは単なる展示スペース以上の存在となり、来場者に感情的なつながりを提供します。懐かしさを感じることで、来場者は自然とブースに足を止め、製品やサービスについて興味を持ちやすくなります。ノスタルジックな演出は、来場者の記憶に強く残り、展示会が終わった後も長く印象に残ることでしょう。まとめ展示会で目立つブースを設営するためのアイデアとして、今回、5つの方法をご紹介しました。展示会イベント受付・リード獲得ソリューション「FrontDesk」を提供する株式会社ピーク・ワンは、展示会出展におけるブース装飾や施工手配なども行っております。今回お伝えした設営アイデアの他に、貴社のサービスやご要望に合わせたご提案が可能です。もしも、展示会ブースの設営アイデアにお困りの際は、お気軽にご相談ください。また、株式会社ピーク・ワンには、数多くの企業イベントの受付を構築してきたプロが在籍し、展示会イベント受付オンサイトサポートサービス「受付の達人」も提供しています。30年以上の経験とノウハウを活かして、貴社のイベントを成功へと導きます。トラブルの未然防止、スムーズな受付運営、そして参加者一人一人に最良の体験を提供することで、イベントの成功の第一歩を確実にサポートします。 展示会・イベント受付でお困りのことがあれば何でもご相談ください!