イベント受付管理でのQRコードの活用は、今や常識となりました。しかしその一方で、バッジに印刷されているこのQRコードが、来場者の社名、肩書、メールアドレスなどと密接に紐づいているという事実を十分に認識している人は少ないかもしれません。この点は、イベントの成功や効果的なマーケティング活動において、非常に重要なポイントとなります。この情報を活用すれば、各来場者の興味やニーズに合わせた情報提供やサービスを即座に行うことが可能になります。ここでは、その可能性を最大限に引き出すための活用方法を6つご紹介します。1.デジタルパンフレットや資料のダウンロード紙の資料よりも持ち運びが簡単なデジタル版の資料へのアクセスを、各ブースのQRコードで瞬時に提供することが可能です。ブース内で紹介されている商品やサービスへの関心が営業とのコミュニケーションを必要とするほど醸成されていない来場者への適切なソリューションになります。2. 個別セッションやワークショップへの参加登録混雑を避け、効率的なセッションの参加を可能にするため、エントランスに設置されたQRコードで参加登録や整理券を瞬時に取得し、待ち時間を削減します。また、入室時にQRコードをスキャンすることで事前に参加登録を行ったセッションかどうかの判別を行うことができます。未登録者がいたときは、一旦待機いただき席数に余裕があれば参加いただくといった運用が容易にできるようになります。3. キャンペーンや抽選への参加展示会のブースや特定エリアでのキャンペーンや抽選参加が、バッジのQRコードをスキャンするだけで瞬時に完了し、参加者へのリアルタイムな通知も可能になります。4. ブースの訪問履歴の記録展示会ブースにて、バーコードリーダーを手に持った営業担当やコンパニオンの方が来場者のバッジのQRコードを読み込んでいる光景をご覧になることも多いでしょう。名刺交換よりも手軽に来場者のリードデータを取得できる仕組みとして活用されていますね。最近では、スマホをQRコードリーダーとすることでリアルタイムに来場者情報を取得し、迅速なフォローアップを可能とするサービスの提供も始まっています。また、単にQRコードを読み取るだけでなく、同時にクイックアンケートに回答してもらいフォロー時のコミュニケーションをより有益にしたり、生の声を活かして商品・サービスのブラッシュアップを行うといった活用方法も登場してきました。リードの状況にあったコミュニケーションができるようになり、営業やマーケティングのリソースを適切に配分できるようになります。5. カスタムメイドの展示会経験の提供初日の行動データを基に、来場者の興味や予定に合わせて最適なスケジュールを自動生成し、次の日にはその日のオススメブースやセッションをメールやアプリでお知らせします。6. フィードバックの収集展示会終了時には、来場者がバッジのQRコードをスキャンすることで、アンケートフォームへの直接アクセスを提供し、意見や感想を簡単に収集、次回の改善点に活かします。アナリティクス:イベント成功の大きな鍵展示会やイベントの成功には、情報収集とその分析が欠かせません。リアルタイムに情報を収集・分析することはもちろん、イベント後のデータ解析も非常に重要です。バッジに印刷されたQRコードの活用により、これらの情報収集が効率的になり、イベント運営を大きくサポートします。行動パターンの把握: QRコードを活用することで、来場者がどのブースを訪れたのか、どのセッションに参加したのかといった情報を収集できます。これにより、特定のブースやセッションの人気度や来場者の関心を知ることができ、イベントの改善や次回の計画に役立てることができます。ターゲティングプロモーション: 来場者の興味や行動を知ることができれば、その情報を基にしたターゲティングプロモーションを展開することもできます。例えば、特定のセッションに興味を示した来場者に、関連するブースや商品の情報を後日提供することが考えられます。セッションの最適化: 収集したデータをもとに、セッションの参加者数や興味の度合いを分析することで、次回のセッションの内容やスケジュールの調整を行うことができます。バッジのQRコードの活用は、単なる受付管理だけでなく、データの収集と解析という面での価値も非常に高いものとなっています。これを最大限に活用することで、イベントの成功をさらに確実なものとすることができます。まとめ来場証に印刷されたQRコード活用の可能性についてご紹介しました。これらのアイデアや活用方法の中には、すでに実現されているものもあれば、まだ開発中や構想段階のものも含まれています。しかし、技術の進化とともに、これらの活用の幅はさらに広がっていくことでしょう。バッジのQRコードの持つ無限の可能性を信じ、今後のイベント運営やマーケティング戦略において、革新的なアプローチを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。FrontDeskシリーズのイベント受付管理ソリューション「レジスタ」では、バッジに印刷されたQRコードを活用して、簡単に資料ダウンロード用のリンクを事前登録されたメールアドレスに送信したり、セミナー・セッションチェックイン時の登録状態を判別してスムーズな運用を可能とするオプションサービス「QuickFlyer」を提供しています。リアルイベントのROIを今よりも向上させることに関心のある方は資料のダウンロードを行ってみてください。お問い合わせもお気軽にいただければ幸いです。